カテゴリー: 動物の病気について

犬の心臓病 僧房弁閉鎖不全症 2

こんにちは

南大泉せき動物病院です

ワンさんの心臓病、僧帽弁閉鎖不全 2回目です。

心臓には四つの部屋があり、境目には弁があります。

弁というのはそれぞれの部屋をふさいで、血液を逆流させないように、
一方通行にさせるためのパラシュートのような膜です。

「僧帽弁」は心臓の左側、心室と心房の間にある弁です。

これが機能しなくなると

正常では全身に送られるはずの血液が、肺へと逆流してしまいます。

そのため僧帽弁閉鎖不全症では

本来全身へ送られるはずの血液「100」
が「80」へ減少

血流が足りないため、全身へ血液を送るため体は血圧を上げようとします。

血圧が上がると、心臓への負担はさらに増えます。

狭いところへポンプで液体を流すのは大変な労力ですよね。

心臓への負担が増えると心臓の筋肉はどんどん大きくなっていきます。

大きくなった心臓は、動きづらくなり心不全へと進行していきます。

左心室から逆流した「20」の血液は肺へとどんどん溜まっていきます。

肺に血液が溜まってしまうと肺水腫、「肺に水が溜まった」といわれる状態です。

水に溺れた状態に近いです、呼吸をしたくてもうまくできず非常につらい状態です。

できれば図で説明したいですね(ノ_-。)

治療については次回!

犬の心臓病 僧房弁閉鎖不全症

こんにちは

南大泉せき動物病院です

さて今回は心臓病です。

ワンさんのご家族の中にはかかりつけの先生に、
「心雑音がありますね」「心臓病です」とお話をうけた方もいらっしゃると思います。

特に僧帽弁閉鎖不全との名前をお聞きになったことがあると思います。

シニア
小型犬
ぽっちゃり

に多い病気です。

日本で多い犬種としては

トイプードル
チワワ
ミニチュアダックス
ポメラニアン
ヨーキー
ミニチュアシュナウザー
シーズー
マルチーズ
キャバリア

などが挙げられます。

素因として、家族性、遺伝性の関与が考えられています。

人気の犬種が多いと思いませんか?

早期に発見、診断することで予後(その子の人生)を変えていくことができます。

診断には、まずは聴診、そして超音波検査(エコー)です!

当院では心臓エコー用のセクタ型プローブを備えております。

病態については次回!