練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です

 

さて肥満細胞腫について 中編です

 

切除計画を考えましょう

 

この肥満細胞腫

見えているところぎりぎりで切除することはできません

広めにとらないと再発してしまいます

 

俗にタコの足とよばれるように

見える範囲以上に細胞が広がっています

 

各論ありますが、高悪性度であれば

最低でも半径 2 ㎝の切除範囲が必要です

 

悪性度が低い肥満細胞腫ならばもっと範囲が少なくても

再発する可能性は少ないのですが

 

「取ってみないと悪性度がわからない

ギリギリで取ってみたら高悪性度→

再発→再手術→皮膚に余裕がない→完全切除できない」

は回避したいです

 

・取れるのであれば多めに

・取りきれなかったときのリカバリー方法

を事前に考えておきましょう

 

 

背中にできた場合は皮膚に余裕があるので比較的容易に切除できます

 

前肢や後肢、肛門回りなどにできた場合、皮膚をそのまま寄せることはできませんので

 

皮弁、という方法を用います

 

こんな感じや

こんな感じ

を駆使し

皮膚を縫合します

 

・高悪性度

・多発性

・内臓性

・切除不可

であった場合は

放射線療法、化学療法、分子標的治療薬が選択肢となります

取りきれーんといった場合ですね

 

続きは後編