カテゴリー: 動物の病気について

小さな便り 大きな便り

練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です

 

よくある下痢しました!

血尿!

 

なかなか言葉で正確に把握するのは難しいものです

 

下痢と言っても

水様便、泥状、粘液状、軟便程度

粘液に血がついているのか、鮮血なのか、タール状なのか

茶褐色、黒色、黄土色、緑色。。。。

 

血尿

尿全体が赤いのか、うすーいピンクなのか

排尿後に血が付くのか

 

発作、この言葉も難しいです

本当に強直性のけいれん発作もあれば

虚脱で力が抜けているのか

呼吸が速いことをいっていることもありますし

ただ震えていることもあります

 

このあたりをお互い勘違いしたまま診察を進めると

検査しすぎなこともあれば過小評価してしまうこともあるのです

検査しすぎはまだいいのですが

重症例を見逃すのは避けなければなりません

 

そこでスマホの出番です

異常な便、排尿、行動があった際はぜひ写真、動画に収めてください

 

あわあわしているときに動画を撮ってくれ、は難しいことかもしれません

ですがとても参考になります。

 

 

また

よくわからないけど連れていってと言われて連れてきただけ。。。。

 

症状がいつからなのか、よくなっているのか、悪くなっているのか

症状の頻度

普段と比べて表情は落ちているのか、変わりないのか

 

いつもの再診、くらいなら構いませんが

初診の場合、いつものその子をしらないわけで互いに困ってしまうことでしょう

普段一緒に生活されている方が連れてきてくださいね

 

 


初詣に行ったら長蛇の列。。。まんまと風邪ぶり返しました

家に帰ると隔離されてます

地域協力医療  

練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です

 

ウィスキーの綴りが二つあるのご存知でしたか?

“WHISKY”:スコッチウイスキー

“WHISKEY”:アイリッシュウイスキーとバーボンウイスキー

 

ロックよりストレート派です

 

 

さて

以前のブログで転院とセカンドオピニオンについてお話ししました。

 

 

他院から

甲状腺ホルモンが低いからすぐに薬を飲ませたほうが良いと言われたといったセカンドオピニオンの方が来院されました。

当院で見た限りでは低くなく、症状もないことから3か月間隔で血液検査することをお勧めし、前医のもとへお返ししました。

 

他院で

鼻腔腫瘍が疑わしいけど、そちらでは検査できない

とのことで当院で麻酔下で検査をし、診断をつけたうえで前医へお返ししました。

確定診断は得られていませんでしたが前医の先生の選択も間違ってはいません。

犬種、年齢、好発腫瘍を示されたうえで、腫瘍に対し効果があると思われる分子標的治療薬とNSAIDsを処方されていたからです。

 

同じおうちの子、咳き込むことをレントゲンから

気管支炎と診断されてましたが

当院で診ると、どうやら慢性経過の外耳炎からの発咳

こちらも処置、投薬で治してからお返ししました。
他院でずっと皮膚病と言われてきた子の相談

3か月前から食欲不振で白血球が高値でしたが大丈夫と言われたまま

生化学は肝臓の数値しか見ていないので

 

当院で見落としの無い様スクリーニング検査をすると腸管腫瘍があることが判明。このしこりが通過障害を起こしていることから食欲不振、腹膜炎を起こしている状態でした。

切除、その後組織診断次第で化学療法、メトロノミック療法、分子標的治療薬等さまざまな治療法をインフォームしました。

 

この子が小さい時から9年も通われていた病院の診断が

3か月も前から見落とし違っていたことをなかなか受け入れられないご様子で

 

高度医療センターを受診されることを選択されました。

 

すべての患者さんを当院で抱えることはできません。

CTやMRIを入れられるスペースも資金もありません、

高度な整形外科が出来る器具も技術もありません。

休診日もありますし、夜間も1人ですので全て診察に応じることはできません。

 

では最初から大きい病院に通えばいいかというと。。。。

3例目の子は練馬区で一番大きいであろう病院に通われてました

当院でできてそちらでできないことはおそらくないでしょう

 

 

知識をアップデートし、技術を研鑽し、経験を積み重ね

見落としの無いようにスクリーニング検査をきちんと勧めることがことが出来れば防げたものです

 

 

地域の動物病院で出来るだけ協力し、

こいつぁ難しいぜといった時には躊躇いなく二次診療施設を紹介する必要があります。

地域で協力していけるといいなぁ

動物取扱者責任者講習 お昼は井の庄立川店

練馬区 西東京市の動物病院 南大泉せき動物病院です。

 

ラーメン屋にて

こってりとあっさりを選べるとこってりを選んでしまい

大抵胃もたれ

 

南大泉せき動物病院です。

 

今年も行ってまいりました、動物取扱者責任者講習

去年は火曜開催が練馬文化ホールでしたので近かったのですが

今年は立川RISURUホールまでお邪魔しました。

練馬より人数が多い。。。。。

ほとんど同業、ペットショップ、トリミングショップ、ブリーダーの集まりなのです

が 竹内力みたいな御仁がいらっしゃいました。

強面で動物とキャッキャしている竹内力真顔

 

貴重な休みを一日潰され、半日座らせ続けられお尻が痛くなる

大切な講義、手続きです

 

感染症、増えてます

SFTS(重症熱性血小板減少症)

 

ダニを媒介として感染する病気です

つい先日にはSFTSに感染している野良猫に咬まれた

年配の方が亡くなるといった事例もありました。

【SFTS】マダニから感染した猫から感染???重症熱性血小板減少症候群とは(アニコムからの転載)

 

西日本での感染例が多いですが、SFTS保有のダニは北海道を除く日本全土にいます。

 

これからの予防は

①狂犬病

②混合ワクチン

③フィラリア

に続き

④ノミダニ!!!

です

 

SFTSは治療が難しく、死亡率も高い病気です。

感染させないことが大切です。

 

南大泉せき動物病院では

1剤でフィラリア、ノミダニ、消化管寄生虫を駆虫できる

ネクスガードスペクトラ

 

おやつタイプでノミダニ駆虫予防のネクスガード

スポットタイプでノミダニ駆虫、予防、ノミの卵孵化、発育抑制の

フロントラインプラス

 

猫ちゃんには液量が少なくフィラリア、ノミ、耳ダニ、消化管寄生虫の駆虫薬

レボリューション

 

(そのほか)のラインナップで予防をお勧めしています。

 

 

立川RISURUホールでは残念ながら

目つきの怖いpepperさんにお会いできませんでした

 

スタッフが増えました

HPを更新しました

南大泉せき動物病院HP

皆様気付かれました?

留置針とはっ??

こんにちはウインク
練馬区、西東京市の
南大泉せき動物病院
看護師の梶原です流れ星
みなさん留置針ってご存知ですか?
人の病院でも点滴を長時間流してもらう時に
腕に刺す針の事なんですが、
わんちゃん、ねこちゃん達はその針をつけたままお返しすることが多いのですポーン
そしてお返しする際に血管に入ってる針はとっても柔らかいんです!
ビックリですよね雷
針って聞くと硬くて鋭いイメージで
腕を曲げさせてはいけないんじゃないか。
腕を曲げたら痛いんじゃないか。
と思われがちですがそんな事もないんですガーン
想像したら痛々しいお話かもしれないですが
留置針の仕組みについて少し説明させてくださいニヤリ
まず!!
使用前はこんな感じになってます!
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留置針は内針(内管)と呼ばれる金属製の針と
外針(外管)と呼ばれる柔らかいプラスチック製のカテーテルで
できています!
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はじめは金属製の針の上にプラスチック製の針が被さっていて
血管に針を刺し血管が確保できたら
プラスチック製の針を残し金属製の針を抜きます!
どのくらい柔らかいかというと…この動画を見てもらえれば分かります!!爆笑
かなり柔らかいのが分かりますよね真顔
指で触っても痛くないですあしあと
そして体温でさらに柔らかくなるんです!!
なので動いてもわんちゃんねこちゃん達も痛みが少ないですし、
私達側からしても柔らかい針と聞けば
少し気が楽になりますよねキョロキョロ
そして留置針に点滴の管などを繋げてお薬を血管から
全身に流しています星
かなり重要な役割をしているのです犬猫
と、言う訳で今回は留置針の仕組みのお話でしたルンルン

僧帽弁と左心房のコインロッカー 僧帽弁閉鎖不全症 その4 

練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です。

 

僧帽弁閉鎖不全の子のエコー動画です。

 

真ん中のほうでペランペランしているのが僧帽弁です。

僧帽弁が分厚くなっていて逆流が生じています。

 

簡単な図にすると

こんな感じでエコーに写っています

そして逆流が生じると

心臓が収縮したときにモザイク状のパターンが左心房に写ります。
これが僧帽弁逆流です。
なんとなーくお分かりいただけましたか?
左心室と大動脈の大きさを比べて心拡大の程度を把握します。
また逆流の速度から肺水腫の傾向が強いか、も判定します。
様々な検査結果からお薬を選び処方となるわけですね。
・・・・・・・・・
今回エコーから動画をPCに移しアップしようとしました

なんでや真顔
PCで編集してかっこよく入れようと思ったのに
エコー液晶をスマホで撮るアナログ手法でお送りしました笑い泣き

慎重な抜歯は三つ数えろ

練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です。

 

前歯が・・・とのことでしたので

歯科手術 スケーリングとなりました。

 

前歯以外にも奥歯にもそこそこ歯石がついてますね

 

特にここ

 

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歯肉が後退して歯の根っこが出てきてしまっています

 

さらに歯肉と歯槽骨の接着もゆるく器具がすっぽりと入ってしまいます

 

歯根がグラグラになっているため

抜歯、歯肉フラップでの縫合となりました

 

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ここの歯は

歯根が3根あるため一筋縄では抜けません

 

歯肉をはがし

 

埋まっている骨を削ります

 

歯を分割し、1根ごとにしてから抜歯を行います

 

そしてめくっていた歯肉を溶ける糸で縫合して終了です

 

お疲れ様でした

猫のフィラリア症 糸状虫症

練馬区 西東京市の動物病院 南大泉せき動物病院です。

 

猫のフィラリア症ご存知ですか?

フィラリアは犬糸状虫というだけあって犬の病気と思われがちですが

猫のフィラリア症の報告も増えてきています。

 

増えてきた、というより診断がつくようになったことが大きいと思います。

おそらく以前からいたはずですが、診断がつくことなく見過ごされていたはずです。

 

犬と猫では病態も診断方法も異なります。

 

犬では多数感染が起こる可能性が高く、血液検査(抗原検査)でフィラリア感染を証明する事が出来ます。

また心臓の関連した病態、特に右心不全(腹水等)を表し

心臓エコーでもフィラリア虫体を検出できます。

 

猫では少数感染であり、血液検査(抗原検査)での証明が難しく

たとえ感染していたとしても検査で検出できないことが多いです。

また症状は心臓と関係なく、主に肺がより強い影響を受けます。

これをHARD(Heartworm Associated Respiratory Disease)

犬糸状虫随伴呼吸器疾患と呼びます。

これはフィラリア症以外の呼吸器疾患(たとえば猫喘息)に似ていて診断に苦慮することが多いです。

 

猫の咳はちょっと分かりにくいのですが

首をググッと前に伸ばし、クックッと鳴くような症状です。

犬では痰を吐くような仕草で分かりやすいですが

猫はちょっと分かりづらいです。

正常では猫はあまり咳をしません。

咳をしているようであれば、病院受診をお願いします。

 

上の写真はHARDを疑った子のレントゲン写真です。

 

 

 

 

下の写真は正常な子のレントゲン写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

気管支パターン(気管支の炎症を疑う)を起こしており

肺の過膨張を伴っています。

人のCOPD慢性肺胞性肺気腫に似ており

空気を吸い込む際は吸えるけれど、吐くときに気管支が狭窄し肺胞内に空気がトラップされたままになっている状態です。

気管支炎からもこの状態を起こします。

 

猫にフィラリアが感染してしまうと、根治療法はありません。

フィラリア虫体が死滅するときに大きな障害が生じます。

そのため成虫駆除は禁忌です。

また犬と違い、虫体の摘出は適応できません。犬でもまた特殊な技術であり、生命にかかわる手術です。

また肺動脈に寄生している虫体を摘出することは困難です。

 

そして成虫が寿命(1~3年といわれている)で死滅すると猫に障害が発生しますが、これは避けることはできません。

 

猫にフィラリアを感染させないこと、予防が重要になります。

 

当院での予防にはレボリューション(セラメクチン)をお勧めしています。背中に垂らすだけです、量も非常に少なく副作用も経験していません。

レボリューションはほかにも耳ダニ、消化管寄生虫、ノミの駆除予防効果もあります。

 

投与時期は犬と同じく5~12月の月1回投与をお願いしています。

(日本の各地域によって異なります)

 

いやいやうちは室内飼育だから

うちはマンションだからといわれましても

 

報告によれば、室内、室外飼育にかかわらず感染例があります。

またマンションの10階、室内飼育の猫にも報告がありますので

高層階、室内飼育であろうと感染することはあります。

 

やはり犬の感染例が多い地域での報告が目立ちますが

 

東京都内

世田谷区、品川区、国立市、東大和市

 

千葉県内

匝瑳市

 

埼玉県内

行田市、鴻巣市、北本市

 

などでも報告があります。

実際はもっと多いはず。

 

ちょっと難しかったでしょうか?

 

①猫にもフィラリア症があること

②診断が困難なこと

③症状がわかりにくいこと

④寄生されたら根治はできず予防が重要なこと

⑤屋内飼育、高層飼育でも感染すること

⑥予防は背中に垂らすだけ!

 

黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫あたま

膀胱結石は電気羊の夢を見るか

練馬区 西東京市の動物病院 南大泉せき動物病院です。

これは何かご存じでしょうか?

培養したちっちゃな脳です。

嘘です。

膀胱結石です。

手術前のレントゲンです。

この子はだいたい1cm大の大きさです。

これが膀胱内にゴロゴロあることで

粘膜を傷つけたり、膀胱炎症状を起こします。

 

膀胱炎だけなら良いのですが

運悪く尿道に落ち込むとおしっこがでなくなり

急性の腎不全から尿毒症を起こしてしまうこともあります。

 

膀胱炎も、尿道閉塞も似たような症状ですので注意が必要です。

 

何度もおしっこをする

おしっこをする姿勢をとるが出ていないようだ

おなかを触ると嫌がる

いつもと違う場所で排尿する

 

などの症状があれば病院へ

 

膀胱結石の要因としてごはんが大切なことは周知と思いますが

肥満もリスク要因として重要です。

 

溶解できないシュウ酸カルシウム結石は肥満が要因となります。

 

カロリーコントロールしてあげることで術前術後の危険も下がりますし

結石もできにくくなります。

 

 

で、、、、

カロリー計算、ごはん量を指定しているにもかかわらず

体重が減らない子がいますショボーン

 

光合成でもしてるんか

融合炉でも積んでるかですね

 

これ大抵

ご家族の誰かが食べ物を上げてます真顔

ばれてますよ

 

ちょっとくらい、、、そのちょっとはその子にとってはちょっとじゃないんです。

 

”ごはん”はこれしかあげてません。

でも”おやつ”はあげてますパターンも多いです。

 

”ごはん”も”おやつ”もカロリーを取ることは一緒ですよ!!

 

おやつのパッケージに一日何個までって書いてあるのがいけません。

「〇個上げたらごはんから〇カロリー引いてあげてください」

と記載していただきたい、どうですかメーカーさん牛しっぽ牛からだ牛あたま

 

1日の総摂取カロリーは一定なのですから

おやつを上げた分だけいつものごはんは減らしてくださいね

 

引き算ですよ

アポキル錠 犬のアトピー性皮膚炎 その3

練馬区 西東京市の動物病院 南大泉せき動物病院です

前回のアトピー性皮膚炎のお話

アトピー性皮膚炎の治療について

新しいお薬があります

 

 

アポキル錠というお薬です

薬剤名はオクラシチニブ

キナーゼ阻害薬であり分子標的治療薬

です

 

ちょっと難しいですが

分子標的治療薬というものは正常な細胞には効かず

異常を起こしている細胞に対して効果を発揮します

 

副作用が少なくステロイドと違い

長期の服用も可能です

 

このアポキル

その代わりお値段が少々高いこと

最初の2週間は一日二回の投薬が必要です

 

また作用時間が短いので一日一回にしたタイミングで痒みが出てくることもあります

食物アレルギー性の痒みには効きづらいと言われています

 

とはいえ

アトピー性皮膚炎の子には革命的なお薬です

 

副作用を気にせず飲めること

痒みだけでなくべたつき、かさつきが改善することも多く

予想よりも良い効果が認められます

 

アトピー性皮膚炎と診断をつけるまでは大変ですが

治療の選択肢が増え、副作用もないとなれば心強いですね

 

改善前改善後の写真を添えたかったのですが

撮り忘れましたえーん

転院とセカンドオピニオン

練馬区 西東京市の南大泉せき動物病院です

 

動物病院への意識の高まりからか

当院でもセカンドオピニオン希望の来院の方も増えてきました

 

転院とセカンドオピニオンの違いのお話です

 

ファーストの動物病院での治療、検査、診断についてちょっと疑問を感じた場合、ほかの獣医師の意見を伺い

ファーストの病院での治療、検査が妥当なものであるか

治療法の示唆がないか

を判断すること

がセカンドオピニオンです

 

ファーストの病院の診断が正しく、治療法も提示されていた場合

ファーストの病院に戻り治療を受けることが前提です

 

最近多いのが

[ほかの病院で治らなかったから、セカンドオピニオン希望です」

 

これは。。。。

転院です。。。。。

 

医療業界で有名な言葉があります

 

後医は名医

 

以下のリンクがわかりやすいです

「後医は名医」という言葉を知っていますか?

「患者さんを最初に診た医師(前医)よりも、後から診た医師(後医)の方がより正確な診断・治療ができるため名医に見えてしまう」

というものです

 

患者さんを最初に診る医師(前医)はその患者さんの情報が何もない中で、情報を聞き出し、必要と思われる検査を選び、診断・治療を考えていかなければいけません

 

しかし後から診た医師(後医)は、前医が聴取した情報や検査結果・治療結果などを参考にしながら、診断・治療を考えることができます

 

この場合、前医と後医では後医の方がより正確な診断・治療が出来るというのは明らかですね

 

あとから診察した医師のほうが

今までの病気の経歴、検査歴、治療歴から疾患を絞れる

あとから診察した医師は前医の検査治療に批評ができる

(逆はできません)

 

たとえば

慢性疾患やまれな病気の場合

症状から鑑別診断として

いくつかの病気をあげます

斜線が正しい疾患としましょう

 

いきなりこの疾患を確定できることもありますが

確定診断の検査が侵襲的(麻酔が必要であったり、開腹手術が必要であったり)

の場合はそのほかの病気を除外していきます

 

侵襲的ではない検査や、診断的治療から行います

塗りつぶしが除外したところです

こうしてほかの疾患を除外していき診断に近づいていきます

しかしあとちょっとというところで

検査治療して治らないからほかの病院行こう。。。。

 

となると

後医は

今までの治療経過からあと一押しの治療、検査をします

 

そうすると

「今度の先生は全然検査しないで病気を見つけてくれた、治してくれた」

名医のできあがり

 

後医は名医となるわけですね

 

後医での治療成績は、前医での治療があってこそ…

その時間経過と治療経過によって、もう少し前医での治療を続けていれば、治っていたかもしれない…

他の動物病院に転院し、治療し、治癒した時に2件目に通院していた…っと言う事だけ…

 

 

当院も例外ではありません

 

前の先生の検査を見ると

あぁ 次はこの治療するつもりだったんだな

次はこの検査をするつもりだったんだな

といった例もやはりあります

 

残念ながらもれなく逆もあります

私の説明不足なのだなと反省です

 

 

治療途中の”転院”はお勧めできません

治療、検査に疑問を感じたときは先生と相談なさってください

 

[次はどういった検査をするのか

その検査でなにがわかるのか

除外診断はどこまで進んでいるのか」

 

それでも納得いかないときは転院もいいと思いますが

できればセカンドオピニオンをお勧めします

次々とドクターショッピングを続けていると

また一から検査をすることもあり

動物たちに負担がかかってしまいます

 

診断についてのセカンドオピニオン

診断に基づく他の治療方法を求めてのセカンドオピニオン

はお勧めします

 

 

その時の状態を診ていないので当たり前のことと思いますが

前医を批判、否定することはありません

セカンドオピニオンを求めていらっしゃった場合は

忌憚なく検査、治療についての考えを述べさせていただきますね