こんにちは、

練馬区、西東京市にあります動物病院

南大泉せき動物病院です。

最近わんちゃん、ねこちゃんを新しく家族に迎える方が多いです😊

そこで…

今回はわんちゃん犬、ねこちゃん猫の女の子の避妊手術のお話をしたいと思います電球

もちろん既に一緒に暮らしている子達のお話としても参考になれば幸いです!

(男の子のお話も是非次回させていただきたいなと考え中)

どうして動物病院は避妊手術を推奨するのかなぁと疑問に思ったことがある方は少なくないと思います。

…わんちゃんの場合…

生後6-8ヶ月齢時に初回発情(発情出血、いわゆる生理)がきます。

初回発情前、2回目以前、2回目以降に子宮卵巣摘出手術を行った子を比べると、乳腺腫瘍発生率は順に上がります。

…ねこちゃんの場合…

生後6-9ヶ月齢時に性成熟に達します。ねこちゃんはわんちゃんと違って、発情出血はありません。

ねこちゃんにおいても、6ヶ月前、7-12ヶ月齢、13-24ヶ月齢時に子宮卵巣摘出手術を行った子を比べると、乳腺腫瘍発生率は順に上がり、24ヶ月齢以上では無効だったとも言われています。

以上のことより当院では生後6-8ヶ月齢での避妊手術を推奨しています。

乳腺腫瘍の手術⬇️(わかりにくくてすみません)

びっくりマークでは早々子宮卵巣摘出手術をしてしまおー…

それはそれで問題がダッシュ

早すぎる避妊手術は

発育不良

尿失禁・排尿障害

免疫能低下

などなど

びっくりマークでは腫瘍ができたら避妊手術&腫瘍摘出をお願いしちゃおー…

それもそれで問題がダッシュ

麻酔リスク・時間はより長くなりますし、

わんちゃんは50%乳腺腫瘍、さらにそのうちの約50%が良性、約50%が悪性と報告されています。

幸い良性だとしても、数年後にまた乳腺にできものが…という子も多々います。

ねこちゃんは80-90%悪性と報告されています。発見時には既に自壊や転移を認めることもあります。

以上のことから乳腺腫瘍に関して言えば…

発情前に卵巣子宮摘出手術を行えば、

乳腺腫瘍になるリスクを抑えることが可能です。適した時期に早期避妊手術を推奨しております。

他には残してある子宮卵巣の腫瘍を含めた異常、子宮水腫・蓄膿症のような生死に関わる病気に繋がることもあります。

子宮異常の子⬇️パンパンの子宮です⬇️

(もっとパンパンの子もいます)

子宮の中からは膿が⏬

ちなみに…

本来の子宮の太さは(犬種、年齢にもよりますが)⬇️

全然違いますよね。

ここで注意なのは、大型犬さんです🦮早めの避妊手術は骨肉腫などのリスクが上がるというお話もあるため、当院では1歳を越えてからの避妊手術を推奨しております。

今回は色々とお話したいことをぐっと堪えて、取り急ぎの女の子のお話でした!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。