練馬区 西東京市の動物病院
南大泉せき動物病院です
鼻腔内腫瘍のお話
犬の全腫瘍のうち0.8~1.0%ほどの発生率と報告があります。
好発年齢はやはり9歳から14歳と中高齢に多くみられますが
2歳からの報告もあります。
また犬種についてはばらつきがありますが
ラブラドール、ゴールデン、コーギー、ダックスに多いようです。
経験としては鼻が長い犬種に多い印象で
発生率も1%ほどとされていますが、実際にはもっと多く遭遇しているような気がします。
犬では鼻腔内腺癌を含む上皮系腫瘍が多く2/3程です。
他には移行上皮がん、扁平上皮癌もみられます。
非上皮系では軟骨肉腫、繊維肉腫、骨肉腫です。
猫ではリンパ腫が多く、診断時に腎臓への転移がみられることもあります、次いで鼻腔内腺癌、肉腫です。
症状は鼻出血、くしゃみ、粘液分泌などから始まります。
くしゃみ、鼻出血だけでは診断がつかないこともあります。
鼻水か~
鼻炎か~
で抗生剤、ステロイドを投与されていて実は腫瘍が進行しているってこともありますので注意が必要です
歯牙疾患からくる細菌性鼻炎や異物、
免疫介在性の鼻炎、真菌性鼻炎、異物などをきちんと鑑別する必要があります。
「気付いた時には進行していた」が怖い腫瘍です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。