月: 2019年5月

一時預かり中のブレンハイムのお嬢さん

練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です

 

 

キャバレスさんに協力しております

 

 

実は一時的にもう一頭お預かりしています

 

詳細はキャバレスさんに譲りますが

 

可愛いブレンハイムのお嬢さんです

 

検査中の診察台上では固まってしまいますが

下におろすと尻尾フリフリ、犬舎の中でも尻尾フリフリ

 

ごはんも完食

 

 

トイレトレーニングはこれからですね

 

 

 

預かり中のハイムお嬢さんもよろしくお願いいたします

 

 

預り中のハイムお嬢さんと黄金の秋

練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です。

悲しい記事と
嬉しい記事です

とある猫さん
鼻汁で来院

若くないのでいわゆる猫風邪ではなさそう
腹腔内にしこり(mass)を触知
エコーでも確認、ちょっとヤバそうな感じです
しこりを見つけたときの基本は細胞診、組織診断にて腫瘍か炎症か、その他の鑑別
当院にて針細胞診、大学病院含む二次診療のお話

飼い主様曰く三◯の大きな某病院に転院
血液検査で異常ないからとのことで経過観察のみ

結果、がんでした

とあるワンちゃん
外耳炎ぽい症状で来院
耳道にしこりを確認
上記同じく当院での針細胞診、二次診療でのCT検査、もしくは内科治療のみを提案

転院
結果、転院先で抗生剤のみの治療でひっぱり耳道が………
腫瘍を強く疑います

積極的な検査、手術を望まれないのは構いません

転院先での治療で治癒すると考えてらっしゃるのは悲しいです

今後の結果、予測を理解した上で抗生剤のみの治療を選択するのは間違いではありませんが………そうではないようでした

………悲しい

とあるワンちゃん
嘔吐、元気食欲低下での来院

一般的な治療に反応し元気食欲は回復しますが
エコー検査でとある部分になにやらまずい感じ
当院での内科治療は続けつつ
改善なき場合は
二次診療施設にて精査を提案

転院
結果、改善せず悲しい結果………

とあるワンちゃん

所見からどう考えても自己免疫疾患を疑いますが
他院にて「発熱があるから」1ヶ月抗生剤のみ処方
改善してませんね………1ヶ月も………

大きな病院とのことでしたが

当院での治療で嬉しいかな
次の日には改善しました

私は改善なき場合には次の策を提案しています
それが外科的介入であったり二次診療へのご紹介であったりもします

急に話が大きくなることで不安になられるのもわかります

時間的な制約、費用の制約もあるでしょう

皆が皆大学病院を受診できるとは限りません

症状がまだ見られない状態で
エコー、レントゲンで腫瘍をみつけると

診察結果を信じていただけず転院されることもあります

それは私の不甲斐なさ、説明の仕方によるところもありましょう

ご不安にかられて
本当か?と疑われる気持ちもわかります

しかしその際するべきことは一次診療を転々とすることではなく高度医療センターの受診です

なぜならその転院先で腫瘍を見つけてもらえず、
場合によってはエコーすらしていないこともいまだに多いのです

そしていざ症状が出てから当院に駆け込まれ
進行していたときの悲しさ悔しさ

飼い主さんもつらいと思いますが、動物たちはもっとつらいです

改善なき場合に次の策を示されず悲しい結果になる子が多いと感じています

ちなみに大学病院や二次診療施設を紹介しても
当院には経営的バックはありません

経営的には転院先のように次の手も二次診療施設も提案しない方が正解でしょう

でもそれはできません

二次診療を提案するのは動物たちを思ってのことです

当院での治療、匙を投げたわけではありません

しかし治療しても改善なき場合には
次の手を提案しないのは不誠実だと考えています

時間的、費用的に二次診療を受けられないこともわかります

不安になられるのもわかります

しかし提案すらしないのは私にはできません

乱文になってしまいました

改善なき場合には次の策を提案

外科的な処置、二次診療も含みます

でもあくまで提案だけです

選ばないのもありです

費用的、時間的、距離的に困難な場合は
当院で出来る限りの治療を行います

だから不安になられたら相談してください

求めている答えを言ってくれる一次診療施設を探して転々としてもいい結果を生みません

というか生んでいません

戻って来た時には進行しているパターンはつらいです

結果を信じられないのも受け入れられないのもわかります

ドクターショッピングするくらいなら大学病院、二次診療施設を受診した方が納得できるはずです

この子たちを思っての提案なのです

 

 

嬉しいお話
キャバリアレスキューからお預かりしている子がいます
ハイムお嬢 
キャバリアなので心臓はお察し
可愛らしいお嬢様です

あくびです

見切れましたね
なんで背景が暗いかって?
家族が寝静まったあとにそっとこの記事を書いているからです
まだまだヤドカリさんでケージ内からは自発的に出てきませんが尻尾はフリフリです
こんな私にも尻尾フリフリしてくれます
里親様募集中です!

鼻腔内腫瘍のお話 前

練馬区 西東京市の動物病院
南大泉せき動物病院です
鼻腔内腫瘍のお話
犬の全腫瘍のうち0.8~1.0%ほどの発生率と報告があります。
好発年齢はやはり9歳から14歳と中高齢に多くみられますが
2歳からの報告もあります。
また犬種についてはばらつきがありますが
ラブラドール、ゴールデン、コーギー、ダックスに多いようです。
経験としては鼻が長い犬種に多い印象で
発生率も1%ほどとされていますが、実際にはもっと多く遭遇しているような気がします。
犬では鼻腔内腺癌を含む上皮系腫瘍が多く2/3程です。
他には移行上皮がん、扁平上皮癌もみられます。
非上皮系では軟骨肉腫、繊維肉腫、骨肉腫です。
猫ではリンパ腫が多く、診断時に腎臓への転移がみられることもあります、次いで鼻腔内腺癌、肉腫です。
症状は鼻出血、くしゃみ、粘液分泌などから始まります。
くしゃみ、鼻出血だけでは診断がつかないこともあります。
鼻水か~
鼻炎か~
で抗生剤、ステロイドを投与されていて実は腫瘍が進行しているってこともありますので注意が必要です
歯牙疾患からくる細菌性鼻炎や異物、
免疫介在性の鼻炎、真菌性鼻炎、異物などをきちんと鑑別する必要があります。
「気付いた時には進行していた」が怖い腫瘍です