月: 2018年9月

最近のホーム事情

練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です

 

なかなか心配させてくれます

腎数値とともにリンも上がりきってしまい

それに伴い赤血球、ヘモグロビンも下がり。。。

 

プレドニゾロンを減量すれば、

CRP(炎症タンパク)があがり。。。

 

あれを足して、これを引いて

維持量を決めていけるところまできました

 

皮下点滴を毎日行っています

 

心臓への影響も少なからずあるため

腎数値を下げられるくらいの量は入れられません

 

現状ホームの心臓はエコー検査で悪化はなく、頑張ってくれています

 

全薬から出ているアゾディルも加えております

 

 

 

心腎連関、という病態があります

 

ちょっと語弊がありますが

心臓のための治療と腎臓のための治療が相反することが多いのです

 

腎臓のためには点滴をして血流を増やし、腎血流量(糸球体濾過量GFR)を増加させます

しかし血液量が増えることで心臓がいっぱいいっぱいになり肺水腫

 

心臓を楽させたいので血圧を下げ、利尿薬を用いれば

血液量が減り、腎血流量が減り腎数値が上がる(高窒素血症)

 

腎臓病が進むと、腎性貧血、さらに血流が減る

 

ぐるぐると悪循環へと陥ります

 

それぞれに”いい塩梅”で多すぎず、少なすぎずの治療を展開せねばなりません

 

ホームはここに免疫介在性の病気も加わります

 

心配は尽きません

 

すごく良いわけではありません

 

いつものようにごはんを食べて、散歩して

そんな”いつも”を何事もなく過ごせるように

 

頭の中で体の中を想像し、予想しお薬を組み立ててます

 

 

 

家からうちわがなくなりました

2つあったはずですが

気付くとこんなんに

 

※犯人はホームではありません
上手にはがします

子供うちわはがし大会に出た際には応援をお願いします

 

断定することの難しさと必要性 前編

練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です

 

例えばよくあるお話

今日から下痢、若齢 の子

食欲はあるのか、嘔吐も伴うのかの稟告を取り
検査をどこまで行うか決めていきます

食欲もあり、嘔吐もなしの場合

一過性の下痢を第一に考えます

原因は何ですか?
食べすぎであったり、食事の変更であったり、ストレス性であったり
断定はちょっと困難です

もちろん慢性の下痢であれば
原因を探るため、見落とさないために検査範囲を広げてみます

 

例えばよくあるお話

どこか痛がる、若齢、食欲元気問題なし

 

動物たちはここが痛い!と言ってくれないので触診、視診してみます

うーん、どこ触っても痛がらない

 

こんなとき多いのは脇を痛めたり(神経なのか筋膜なのか)

可能性は低くなるけど頸椎、腰椎の痛み

 

レントゲン検査で明らかな異常はみられません

 

 

”主観”である痛み

「ここが痛い」と言ってくれない動物たち

 

診断を確定するには客観的な評価が必要です

客観的な評価とは検査の異常

 

としたら追加で麻酔下CT検査

どこかに骨の変化がないか、関節の変化がないか

どこかに腫瘍が出来ていないか

痛みの場所を特定できていないため全身くまなくの必要があります

 

おそらくそれでも異常はみられないでしょう

 

みられない、ということは病気を除外できるので大切なことです

しかしながら若齢の子にいきなり侵襲性の高い検査をする必要があるのか

 

と考えますのでまずは痛み止め

非ステロイドの痛み止めに反応してくれました

 

となるとやはり痛めたのかなぁとなるわけです

 

反応しなければ、次の検査に進みましょう

 

もちろん高齢であれば慢性の疼痛を患っていることや

腫瘍や免疫疾患なども考慮しなければなりません

 

 

 

診断名をつけるということは客観的な評価が必要です

病理診断や、血液検査、ホルモン検査

レントゲン検査やCT検査

軽症で一過性の場合

これらの検査に引っ掛からないことが多く

 

逆に言えば

これらの検査で変化があるということは軽症でないことになります

 

症状が一過性の場合、対症治療で治ることが多く

原因を断定することよりも治療を優先します

 

診断まで一気につけることもありますが

費用と動物たちの負担を考えると

状況によっては診断的治療が有効なことも多いです

 

一方慢性経過や急性で劇症な場合は

見落としがない様

今後の投薬のために診断をつける必要性があります

 

 

続きは後編

 

先日お祭りに行きました

新しい靴を履いていきました

 

じゃりじゃりが嫌だったんでしょうね

さらに靴裏についたキャベツが嫌だったんでしょう

 

靴に乗って甘えてくる可愛いなぁ

甘かったです

キャベツを譲渡されました