練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です

 

ウィスキーの綴りが二つあるのご存知でしたか?

“WHISKY”:スコッチウイスキー

“WHISKEY”:アイリッシュウイスキーとバーボンウイスキー

 

ロックよりストレート派です

 

 

さて

以前のブログで転院とセカンドオピニオンについてお話ししました。

 

 

他院から

甲状腺ホルモンが低いからすぐに薬を飲ませたほうが良いと言われたといったセカンドオピニオンの方が来院されました。

当院で見た限りでは低くなく、症状もないことから3か月間隔で血液検査することをお勧めし、前医のもとへお返ししました。

 

他院で

鼻腔腫瘍が疑わしいけど、そちらでは検査できない

とのことで当院で麻酔下で検査をし、診断をつけたうえで前医へお返ししました。

確定診断は得られていませんでしたが前医の先生の選択も間違ってはいません。

犬種、年齢、好発腫瘍を示されたうえで、腫瘍に対し効果があると思われる分子標的治療薬とNSAIDsを処方されていたからです。

 

同じおうちの子、咳き込むことをレントゲンから

気管支炎と診断されてましたが

当院で診ると、どうやら慢性経過の外耳炎からの発咳

こちらも処置、投薬で治してからお返ししました。
他院でずっと皮膚病と言われてきた子の相談

3か月前から食欲不振で白血球が高値でしたが大丈夫と言われたまま

生化学は肝臓の数値しか見ていないので

 

当院で見落としの無い様スクリーニング検査をすると腸管腫瘍があることが判明。このしこりが通過障害を起こしていることから食欲不振、腹膜炎を起こしている状態でした。

切除、その後組織診断次第で化学療法、メトロノミック療法、分子標的治療薬等さまざまな治療法をインフォームしました。

 

この子が小さい時から9年も通われていた病院の診断が

3か月も前から見落とし違っていたことをなかなか受け入れられないご様子で

 

高度医療センターを受診されることを選択されました。

 

すべての患者さんを当院で抱えることはできません。

CTやMRIを入れられるスペースも資金もありません、

高度な整形外科が出来る器具も技術もありません。

休診日もありますし、夜間も1人ですので全て診察に応じることはできません。

 

では最初から大きい病院に通えばいいかというと。。。。

3例目の子は練馬区で一番大きいであろう病院に通われてました

当院でできてそちらでできないことはおそらくないでしょう

 

 

知識をアップデートし、技術を研鑽し、経験を積み重ね

見落としの無いようにスクリーニング検査をきちんと勧めることがことが出来れば防げたものです

 

 

地域の動物病院で出来るだけ協力し、

こいつぁ難しいぜといった時には躊躇いなく二次診療施設を紹介する必要があります。

地域で協力していけるといいなぁ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。