こんにちは 
練馬区 西東京市の
南大泉せき動物病院です。

猫さんの腎臓病の治療についてです。
まず、病気のステージのお話です。

BUN(尿素窒素)、CRE(クレアチニン)という血液検査の項目について聞いたことはあるでしょうか。

両方腎機能についての数値ですが、CREの数値を用いて慢性腎臓病を分類していきます。

ステージは1~4に分けられ、ステージ1が初期です。
(ただしこれは症状が安定している、慢性腎臓病におけるもので、急性腎臓病にはあてはまりません。)

・高血圧があれば、血圧をさげるお薬

・尿にタンパクが漏れ出ている場合は、タンパクを制限したフード、血圧を下げるお薬

・血液中のリン濃度が高くなるようであれば、リンを制限したフード

・血液検査で腎数値上昇が見られ、脱水状態により点滴

が主な治療です。

要するに

ごはん お薬 点滴

の順の3本柱です。

お薬と点滴は症状、検査結果にあわせての処方ですので、やはり定期的に尿検査等が必要になってきます。

まずは腎臓病用のご飯からはじめましょう。

ところが、猫さんたちはご飯にこだわりがある子が多いのです。
今まで食べたことのないご飯はなかなか食べてくれません。

今食べているご飯にすこーしずつ混ぜていき、2、3週間かけて切り替えるくらいの心構えが必要です。

ずっと同じご飯を食べてくれない子もいますよね。
そんなときは腎臓用のごはんもいろいろ種類がありますので、他のも試して見ましょう。

小さいときからいろんな種類のフードに慣れてもらうと、フード切り替えも受け入れてくれる子が多いようですね。