こんにちは、南大泉せき動物病院です。

ワンちゃんたちの皮膚について、です。

治らない外耳炎、足の指の間の痒み、口周りが痒い子、など様々いらっしゃると思います。

アレルギー、アトピーです!と言われたことありませんか?

実はワンちゃんたちのアトピー性皮膚炎、まだすべては解明できておりません。

そして、除外診断せずに一足飛びにアトピー、アレルギーとは診断できないのです。

 

アトピー性皮膚炎にかかりやすい犬種として

柴犬、シーズー、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、シェルティ、ウェスティ、などが挙げられます。

症状が出やすい体の部位は、両耳、眼周り、口周り、内股などです。

さらにアトピー性皮膚炎の多くは3歳未満で発症することが知られています。

「痒み」の強い病気は

ノミアレルギー、疥癬(皮膚に寄生する小さいダニ)、毛包虫(ニキビダニとも)、

細菌性皮膚炎、マラセチア(酵母)性皮膚炎、

食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、

まれな疾患として、自己免疫性、皮膚腫瘍(上皮向性リンパ腫等)もありますが、後日。。。

などが考えられます。

まずは治る病気を上から順番に

駆虫薬、シャンプー、飲み薬、外用薬を駆使して治療していきましょう。

感染源を治療、抑えたにも関わらず、痒みが残る場合、アレルギー、アトピーを疑います。

血液検査で、IgE、リンパ球反応検査、等がありますが、あくまで「痒みを起こす素因」がある、とわかるのみです。

血液検査のみで食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、との診断はできません。

ですので、食物アレルギー、アトピーの診断にたどり着くには痒みの起こる病気の除外が必要になるのです。

 

次に食物アレルギーの診断、治療は除去食試験を行います。

タンパク質をアレルギーの原因にならない程、細かく分解した特殊な療法食を使います。

療法食とお水で8週間過ごしてもらいます。

症状がなくなった場合は、食物アレルギーが強く疑われます。

症状が少し減った場合は、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の混在型の可能性があります。

症状が全然変わらなかった場合はアトピー性皮膚炎の疑いが強くなります。

8週間は大変ですが、ほかの食べ物をあげてしまうと試験の結果があいまいになってしまいます。

今後の治療方針が決まる大切な試験ですので、一緒に頑張りましょう。

 

アトピー性皮膚炎の診断が着きましたね、治療については次回。