南大泉せき動物病院です。

さて前回の続きです。

治療について

人医療では機能しなくなった弁を縫い縮める、人工弁など人工心肺を用い手術することができますが、

獣医療ではまだ一般的ではありません(ご希望があれば人工心肺手術を行える病院をご紹介します、手術費用は、、、軽自動車新車~コンパクト新車くらい)

体は少なくなった血流を全身に行きわたらせるため、血圧をあげる、心拍数を増やす、血液中の水を増やす等の対策を取りますが、

これらが結果として心臓に負担を増やしてしまします。

そのため、心臓病治療の基本は、血圧を上げる物質(アンジオテンシン)を作らせないACE阻害薬というお薬を使います。

また心拍数が高すぎる場合には心臓の働きすぎを抑える(β遮断薬)

血液の水分量が多い場合には利尿薬を使用したり、

心臓の収縮力が落ちすぎてくると、心臓の働きを助ける薬(ピモベンダン)

などを組み合わせ、治療していきます。

基本はACE阻害薬ですが、症状やエコー検査、レントゲンを定期的に行いお薬を状況に応じ組み合わせていきます。

お薬が苦手な子も大勢いますので、錠剤が小さいものや、フレーバーが付いていて飲み易くしているものや

お薬を包んでおやつみたいに食べられるものなど

いろいろな方法があるので、ご相談ください。