こんにちは
練馬区・西東京市
南大泉せき動物病院です
今回は猫の飼い主さんは知っておいた方が良い病気の一つ
甲状腺機能亢進症についてお話ししていきます
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンとは代謝を活発にするホルモンで、
甲状腺の肥大、腫瘍化により甲状腺ホルモンが過剰に分泌される事で起こる内分泌疾患です。
主に高齢の猫で多く見られます。
主な症状
甲状腺機能亢進症の特徴的な症状は
食べているのに痩せてくる
食欲がある為一見元気そうに見えるこの症状は、
病気の発見を遅らせる厄介な症状なのです
その他にも下記の症状が現れます。
・嘔吐、下痢
・多飲多尿
・頻脈
・脱毛、毛艶が悪くなる
・呼吸が速くなる
・性格が攻撃的になる、夜泣き
検査・治療方法
院内で行う検査は、視診、触診で甲状腺の腫れを確かめ、
血液検査で身体の状態の把握、T4(ホルモンの数値)の測定を行います。
場合によりレントゲン検査、超音波検査で甲状腺の大きさ、胸に水が溜まっていないか、
心臓の負荷などを見ていきます。
治療としては
甲状腺ホルモンの合成を抑える為の薬物療法、
ヨウ素制限の食事療法(甲状腺ホルモンはヨウ素を原料として作られるため)
薬物療法、食事療法で抑制できない場合には、大きくなった甲状腺を切断する外科手術があります。
抗甲状腺薬による治療を行う場合、
定期検査による状態の把握を続け、薬の投薬量を決めます。💊
また、薬は切れることはなく一生にあたっての投薬が必要になります
最後に
食欲があり、元気に見える甲状腺機能亢進症は毎日一緒に居る飼い主さんは気づきにくく、
痩せてきたと感じた時には病気が進行している可能性があります。
飲水量、尿量、体重の増減も参考になりますのでこまめなチェックを行いましょう
早期発見に繋げるために定期的な健康診断や日々の観察が大切です
高齢だからと決めつけずに、小さな変化でも気になる事があったらスタッフにご相談下さい
当院の健康診断について↓
『健康診断のススメ』練馬区 西東京市南大泉せき動物病院です わんちゃん ねこちゃん 人間の皆さん 健康診断していますか? 人間の私は7年ぶりに健康診断を受けに行きます少し…ameblo.jp