んにちは
練馬区・西東京市
南大泉せき動物病院です
ネコちゃんやワンちゃんと暮らしている方は
一度は聞いたことがあると思う腎臓病について
おはなししていきたいと思います
【腎臓病】
腎臓は血液中の不要な成分や害のある成分を尿として出し、
体に必要な水分やミネラル分、タンパク質を調整する働きがあります
さらに、血圧や赤血球を作る調整をする働きもあります。
腎臓にはたくさんの働きがあるんです
多くの役割を持つ腎臓が正しく機能出来なくなる病気を腎臓病といいます。
一度障害を受けてしまった腎臓は残念ながら回復しません、
そのため腎臓病は生涯のお付き合いとなっていきます。
腎臓病は急性腎障害と慢性腎臓病の二つに分類されます
急性腎障害は数時間から数日という短期間で腎臓の働きが低下するのが特徴です。
それに対して、慢性腎臓病は数ヶ月から数年でゆっくり進行していくのが特徴です。
どちらも腎臓の機能が低下することで体全体に悪影響を及ぼし、
最悪の場合、命に関わることがあります。
そのため、早期の発見と適切な治療が非常に重要です。
【原因】
急性腎障害は、脱水や中毒、感染症、薬の副作用、尿路結石などが
原因で引き起こされることがあります。
中毒はぶどうやユリ科の植物
、薬
によって引き起こされるので
誤食などに注意が必要です。
また、感染症では腎盂腎炎やネズミのおしっこから感染することがある
犬レプトスピラ感染症から引き起こされることもあるので注意が必要です。
こちらは8種の混合ワクチンで予防できるので
ご家庭のライフスタイルに合わせて予防するのがオススメです
詳しくは当院のワクチンについてをご覧ください
『ワクチンについて』こんにちは練馬区・西東京市にある南大泉せき動物病院ですお家のわんちゃん、ねこちゃん、年に1回のワクチン接種は行っていますか?毎年接種はしているけど、詳しくはわ…ameblo.jp
慢性腎臓病は急性腎障害から移行する場合と、
症状がなくゆっくりと腎臓病が進行していくケースがあります
加齢や偏った食生活による腎臓への負担、
慢性的な尿路閉塞、免疫機能、遺伝など原因はさまざまです
【症状】
急性腎障害では突然体調が悪化し、下痢や嘔吐、
尿がでない、食欲が無い、元気が無いといった症状がでることがあります。
一方で、慢性腎臓病は腎臓の約75%の機能が失われるまで症状が目で見える形で現れにくく、
ゆっくりと進行するため初期の腎臓病のステージでは症状がみられないこともあります。
慢性腎臓病は血液検査によってわかるCRE(クレアチニン)
という数値によってステージが1〜4に分類されます
ステージ1:ほとんど症状がないことが
多いです
ステージ2:お水をたくさん飲んだり、
おっしこの量が増えることがあります。
また、何となく元気がないようにみえたり、体重が減ったりなどの症状がみられます
ステージ3: 嘔吐や下痢、貧血などの
症状がみられます
ステージ4:上記の症状にプラスして
激しい嘔吐があったり、
尿毒症まで進行すると痙攣などの症状を
引き起こすことがあります
【検査】
慢性腎臓病を早期に発見するためにも
定期的な尿検査と血液検査、エコー検査は大切になってきます
尿検査
尿比重(尿の濃さ)やUPC(尿タンパククレアチニン比)といった項目を検査します
血液検査
BUN(尿素窒素)やCRE(クレアチニン)といった項目を検査します
エコー検査
腎臓や膀胱などの形、大きさ、血流の異常、腫瘍や結石などないか検査します
【治療】
急性腎障害の治療はお薬や点滴、場合によっては入院が必要なこともあります。
一方で慢性腎臓病の治療はステージによって組み合わせていくので
ワンちゃん、ネコちゃんの状態や飼い主さんと相談して行なっていきます。
さらに慢性腎臓病とは長いお付き合いになっていくので、
病院での治療だけでなくご自宅での管理も重要になっていきます。
お薬
高血圧は腎臓病を悪化させる要因のひとつであるため、
血圧が高ければ、血圧を下げるお薬を処方することがあります。
また、腎臓の機能をサポートするサプリメントや
現在の症状に合わせてお薬を処方します。
点滴
腎臓の働きが低下してしまうとおしっこが十分に濃縮できず、
身体に必要な水分が出ていってしまい脱水が起きることがあります。
脱水を改善するために点滴をおこない、
体内の水分を補給し、腎臓への負担を軽減させます。
食事
タンパク質、リン、ナトリウムを制限した療法食にすることで
腎臓への負担を軽減させます。
ネコちゃんは腎臓用のお食事の味を好みではない子も多く、
一度に切り替えてしまうとなかなか食べてくれないこともあります。
なので普段食べているお食事に少量ずつ混ぜて2〜3週間かけて
変えていくくらいの心構えで試していきましょう。
腎臓用の療法食はメーカーによって
粒の大きさや味が異なるので、お食事に飽きちゃう子は
ローテーションも工夫の一つですね。
腎臓病は生涯のおつきあいとなっていく病気ですので
早期に発見することが重要になってきます
ご自宅で予防できることは
おやつをあげすぎないようにする
人のご飯をなるべくあげないようにする
お水を多く飲めるようにする
など出来ることから取り組んでいくのもいいですね
お水をあまり飲まない子は、
普段のお食事にウェットフードを混ぜて
水分量を増やすのも手段の一つです
また、血液検査とおしっこの検査も早期発見の助けになるので
年に一度、健康診断を行うのもオススメです
当院の健康診断のコースは詳しくはこちらから
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ご来院いただければと思います
