練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です。

 

点滴に栄養は入っているんですか?

 

よく聞かれるのですが、基本的にはカロリー、エネルギーは入れられないのです

濃度の問題だったり、薬液相互の問題だったりいろいろありますが

 

 

では点滴とは

体液バランスを考慮した点滴だったり、

炎症を抑えるものだったり

吐き気を止めるものだったり、

血圧を下げたり、上げたり

病気により点滴する目的は様々です

 

 

が、基本的にカロリーは入ってません

 

 

栄養(エネルギー、カロリー)を体に入れる方法

 

 

経腸栄養

経鼻カテーテル(鼻から食道)

咽頭食道チューブ(首の脇から食道へカテーテルを入れる)

胃ろう(胃に直接カテーテル)

経腸カテーテル(腸に直接カテーテル)

静脈栄養点滴

末梢静脈(腕、足にラインを確保)

中心静脈カテーテル(頚静脈から心臓付近までラインを入れる)

それぞれいい点、悪い点があります

 

経鼻カテーテル

協力的な子であれば全身麻酔を必要としない

容易に設置可能

くしゃみなどで抜けてしまうこと

カテーテルが細く、液状のサラっとしたものしか流せない

必須カロリーを入れるには大量に液剤が必要

 

 

咽頭食道チューブ

太めのチューブが入れられるため流動状ドロドロのものでも入れられる

必須カロリーを摂取可能

全身麻酔が必要

手技が用意、特別な設備は不要

 

 

胃ろう

太めのチューブが(以下略

必須カロリーを(以下略

全身麻酔が必要

内視鏡がないと侵襲性が高い

早期にすっぽ抜けると胃内容がお腹に漏れる

 

 

経腸カテーテル

口、食道、胃を経由せず腸から栄養が入れられる

液状でないと入れられない

全身麻酔が必要

すっぽ抜けると大変

胃、十二指腸の消化酵素がないため消化不良を起こしがち

 

 

末梢静脈栄養

全身麻酔が不要

飲み込む力がない、意識がない、などでも投与可能

血管が細く高栄養は血管炎、閉塞、血栓などの問題が多すぎる

必須カロリーを入れようと思うと、すっごい濃度を流し込まないとダメ

肝腎心障害や膵炎などが悪化する可能性

 

 

中心静脈栄養

末梢より濃い輸液が入れられる

全身麻酔が必要

経静脈の切開が必要

 

 

ということで

 

栄養補助が治療になる病気→肝リピドーシスなど

経鼻カテーテル、食道チューブを選択

 

術後自力での摂食に問題があるが、比較的早期に回復しそう

経鼻カテーテル、食道チューブを選択

 

口腔、食道の手術で頭部に問題がある場合

もしくは長期栄養補助が必要

胃ろうチューブ

 

胃の手術などで胃が経由できずしぶしぶ

経腸カテーテル

 

 

こんな形で選択します

 

 

腸が使える場合は腸を使え!です

 

基本的に腸から栄養が取れるなら腸から吸収させるべきです

腸を使わないでいると腸粘膜のいぼいぼ(絨毛)が委縮してちいさくなってしまい、回復がどんどん遅れてしまいます

術後、または治療により回復することが見込まれる場合に適応と考えます

 

 

食べないから栄養点滴してほしい

とその気持ちもわかるのですが

 

 

まずは「なぜ食べないか」を考え

「治療することで食べられるようになる」ようにしていきましょう

 

 

静脈栄養点滴は?

ほぼ選択しません

 

 

腸管が使えない状況、意識がない状況なら選択しますが

 

上述の通り経腸栄養に勝るものはありません

武蔵関のボロ市です

それなりのお金を持って行ったはずが帰るころには、よくわからないおもちゃにすべて変わっていました、それ壊れてるやんけ

それでも景品をしっかりと吟味して選んでいましたね

シャーピンとお好み焼きくらいしか食べてません

さすがボロ市、でも笑顔がプライスレス

 

 

 

 

恒例の初詣、とはいえ毎月お参りしてます
1月1日は劇混みですが日にちをずらして時間が早ければ空いてることを学びました
これで風邪ひかない
何度もお賽銭をせがまれそれなりの金額を賽銭しました
コイン入れるの楽しいよね、でもガチャガチャじゃないよ
もしかしてご利益ガチャ?