日: 2016年10月6日

犬の糖尿病

こんにちは
練馬区 西東京市の
南大泉せき動物病院です。

今日は犬さんの糖尿病について軽く

糖尿病は血糖値が下がらなくなる病気です。
生活習慣病で有名ですね、なじみのある言葉と思います。

糖尿病では
・飲水量が増える(1日体重1kg当り80~100mlを超えます)
・おしっこの量が増える
・体重が減る
さらに
・元気が無くなる
・食欲が無くなる
・吐く
・下痢
などがみられますが
おそらく
「飲み水が増える」というサインが一番気づくはずです。

血糖値を下げるホルモンがインスリンです。

糖尿病を
簡単に分けますと

・インスリンが出なくなる
・インスリンが効かなくなる

となります。

(厳密にはヒトの糖尿病とは違うのですが)

犬さんでは
インスリンが出なくなる

猫さんでは
インスリンが効かなくなる

病態が多いのです。

そして悲しいことに
犬さんの糖尿病については
「治る」ということは難しいです、インスリンの投与(注射ですね(ノ_・。))が必要になります。

治療については次回。

犬のクッシング症候群 副腎皮質機能亢進症

練馬区の
南大泉せき動物病院です。

今日は病気のお話です。

クッシング症候群という病気を聞いたことはあるでしょうか?

猫ではまれで犬で多い病気です。
よく見られる症状としては

多飲多尿(たくさん水を飲んで、たくさんおしっこをする)
多食
腹囲膨満(おなかが膨れてくる)
脱毛
皮膚の感染症

などが多く見られます。
ですがすべてが見られるわけではないのです。

飼い主さんが気づかれるのは、水を飲む量が増える、治りにくい皮膚の感染症
だと思います。

たぶん、すべての症状があれば、獣医師の多くはこの病気を疑うと思いますが、必ずしも全部の症状が見られるわけではないのです。

このような症状が出ているワンちゃんの先生にはもしかして、と伝えてあげてください。

診断するには血液検査(ホルモン検査)が必要になります。

さらにクッシング症候群と診断したとしても難しいのはここからです。

クッシング症候群の治療としては、

おそらく内科療法を選択されることと思います。

副作用が無いわけではないですが、最近は安全に治療できる薬があります。(トリロスタン、アドレスタン等)

ただ、治療をしてもしなくても、

その子の予後(どれだけ生きられるのか)に関しては差がありません。

どういうことかといえば、

クッシング症候群によってどれだけその子の人生がつらいことになってしまうか

という点が薬を飲むか飲まないかというポイントになります。

さらにいえば、クッシング症候群にも
下垂体性、副腎性といった分類もあるので一概にはいえないのですが、、、