月: 2019年2月

パラディアについて

練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です

 

以前パラディアについてお話ししました

犬の肥満細胞腫とパラディア

 

「犬の肥満細胞腫」に対して承認を取ってはいますが

他の腫瘍に対して使用されることも増えてきました

 

とご報告いたしました

 

 

今回の獣医がん学会での症例報告で上皮向性T細胞型リンパ腫への治療効果の報告がありました

 

今までの認識では

固形がんへの使用、乳腺腫瘍や移行上皮がん、扁平上皮癌などの

報告が多く見受けられました

 

NSAIDs(非ステロイド系)やカルボプラチン(抗がん剤)との併用が使用されてきました

 

そのほかはやはり肺腺癌、平滑筋肉腫などへの報告が多く

パラディアの効果が期待されている様子が見受けられます

 

パラディア、もちろん副作用もありますが化学療法に比べると

すごく少ない印象です

 

化学療法いわゆる抗がん剤では、毎週の通院、血管の確保

骨髄抑制による白血球低下、費用の点など

飼い主さん、動物にも負担が大きいこともあります

 

化学療法、緩和治療のみのその間を埋めるような使用

 

化学療法との併用によりさらなる効果にも

期待が持てそうな内容でした

 

 

なんだかまとまりのない記事になってしまいましたが

 

獣医が最も自殺する「職種」という話

練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です

 

こんな見出しの記事がありました

 

以下リンク

 

獣医が最も自殺する「職種」という話

 

獣医師と自殺について

 

 

以前から

それこそ学生のころからそういう話は噂されていました

 

なんとなくわかるけどそれは「なんでだろう」と思っていましたが

 

文章にされて、ああそういうことかとすっと理解ができました

 

 

リンク先の文章から

 

人間の患者は自身の痛みや症状を説明できるが、犬や猫はしゃべらない。

だから獣医は飼い主の話を聞いて治療するから、人間医よりその命を左右する立場に置かれる。

外科から内科、時には心療治療まで担当するからその責任は大きい。

 

確かにぃ・・・・・・

 

すべてがあてはまるわけではありませんが

 

労働時間における疲弊とストレス

家庭内におけるストレス

金銭的なストレス

共感性疲労

 

このあたりは心に沈み込むように、私の中で納得ができます

 

特に共感性疲労

 

獣医師は患者(動物)への感情、共感性から心を病む気がします

どうして食べないんだろう、どこが痛いんだろう、どうして欲しいんだろう?

と常に考えることが求められます

 

それがお仕事ではあるのですが、確かにぃ・・・・・・となりました

 

 

匿名のネット記事ではありますので

話題にするかは気が引けましたが、長年の疑問が解けたうれしさから

記事にしてしまいました

子宮蓄膿症 子宮の画像あり注意してください

練馬区 西東京市の動物病院

南大泉せき動物病院です

 

子宮蓄膿症、最近手術が続きましたのでお話します

 

文字通り子宮に膿がたまってしまう病気です

 

 

適切な時期に適切な避妊手術を行えば発生しません

 

中高齢、未経産に多く

発情出血後1か月から2か月に多く発症します

 

発情出血後、黄体ホルモン(プロジェステロン)の影響で

子宮内は感染が成立しやすくなります

 

子宮内で細菌が繁殖し、膿がたまることで発症します

 

症状は

食欲不振、下痢、嘔吐などの特定の症状ではないことが多いです

飲水量が増える、多飲多尿がみられる子もいます

 

陰部からおりものが見られれば飼い主さんもすぐに気づけると思うのですが

閉鎖型といっておりものがみられないことも多く

しかも閉鎖型の方が重篤化しやすいです

 

膿がたまった子宮を摘出して終わり?

ではなく

外科的にも内科的にもエマージェンシーな疾患です

 

子宮内の細菌からは内毒素(エンドトキシン)が放出され

全身に悪影響を及ぼします

 

腎臓へダメージを与えるため

術前に腎数値(BUN Cre)が高い子の予後は厳しいことが予想されます

 

手術は卵巣、子宮を適切に摘出します

子宮はパンパンに腫れていて、ひどいときには膿が腹腔内に漏れているもあります

 

 

点滴もエマージェンシーを予想して昇圧剤や鎮痛薬

 

緊急薬まであれやこれやと安全策を取りながら用意しながらです

 

さて取り出した子宮です

 

 

 

ここまで大きいことも稀ですが

 

触ると今にも破裂しそうなくらいパンパンですね

 

慎重に卵巣動静脈、子宮間膜、子宮動静脈、子宮頚管を処理して

閉腹します

 

術後は炎症を防ぐ点滴、抗生剤を使用しエンドトキシンショックを防ぎます

第9回パピーパーティー

練馬区・西東京市の動物病院
南大泉せき動物病院ですニコニコ
先日、第9回パピーパーティーを開催致しましたビックリマーク
急な時間変更により、参加できなくなってしまったご家族もいらっしゃいました
ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした
では、今回ご参加いただいたワンちゃん達のご紹介です
ミニチュアシュナウザーのこころちゃん

ヨークシャーテリアのクッキーちゃん

ボストンテリアの柚子ちゃん

ゴールデンレトリバーのらいちゃん

当院パピーパーティー、9回目にして初の大型犬でした
今回やった内容は
アイコンタクトをとる練習をしよう!
スラロームでリードコントロールの練習をしよう!
リラックスポジションで信頼関係を築こう!
目薬をさす練習をしよう!
歯みがきをできるようにしよう!
診察室に慣れよう!
この6つです
アイコンタクト、バッチリのらいちゃん
リラックスポジションでなんだか眠そうな
こころちゃん&柚子ちゃん
目薬も歯みがきもバッチリビックリマークなクッキーちゃん🍪
みなさんとても上手にできましたねほっこり合格
お利口さんでしたアップ
お家でも引き続きチャレンジしてみてくださいDASH!